「殺すぞ、お前」複数部下にパワハラや横領 愛媛県スポーツ振興事業団の40代男性職員を懲戒免職

職場の人間関係トラブルニュース

県営の陸上競技場などを管理する県スポーツ振興事業団は、部下に対し「殺すぞ」などとパワハラにあたる発言を繰り返したなどとして、40代の男性職員を懲戒処分にしたと発表しました。

懲戒処分となったのは県営の陸上競技場や武道場を管理する愛媛県スポーツ振興事業団の40代の男性職員です。

事業団によりますと、男性職員は、複数の部下に対し、「殺すぞ、お前」とか、「殴るぞ、蹴るぞ」などとパワハラにあたる不適切な発言を繰り返したということです。また実際に部下の頭を平手打ちしたり、左太ももを蹴ったりしたこともあったということで、部下の1人は、パワハラ行為が原因で適応障害と診断されたということです。このほか男性職員は、去年3月、陸上競技場で開催されたラグビーの試合に関連して、主催者から委託された競技場のライン引きの業務費用11万円を、自分の口座に振り込ませて横領したということです。

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20240322/8000018020.html

ここ数年で職場のパワハラに関する問題がニュースでも大きく取り上げられつつある中で、未だに部下に向かって「殺すぞ」といった命の危険を感じるような言葉を使う上司がいることに驚きを感じます

さらには頭部や太ももなどに暴行を加え、部下を適応障害にまで追い詰める行動には加害者である男性職員の人間性に大きな問題があると言わざるを得ません

愛媛県スポーツ振興事業団は愛媛県⺠のスポーツの普及振興を図ることを⽬的に設⽴された公益財団法⼈とのことです。スポーツに関する業務に携わることから職員も体育会系出身者が多いのかもしれませんが、今回の部下への対応は時代遅れにもほどがあります

これらについて加害男性職員は「パワハラした記憶はない」「指導の一環」と反省する素振りは見せていないようです。

またこの加害男性職員は委託事業者からの支払いを自分の口座に入金させるという横領も判明しています。業務上横領罪は「 10年以下の懲役 」。罰金刑がないため実刑か執行猶予付きとなります

これらの状況から加害男性は懲戒免職という処分が下されました。いわゆる懲戒解雇です

ありえないと考えたいですが、おそらくこの令和時代でも「殺すぞ」といった暴力団まがいの暴言を部下に吐き捨てる上司は存在するのでしょう。暴言を吐く上司にその気はなくとも、立場の弱い部下には身の危険を感じたり思いつめたりする人もいるかもしれません。精神に障害をきたしたり、最悪の結末とならないためにも、パワハラ被害を感じたらともかく誰かに相談して欲しいものです

コメント

タイトルとURLをコピーしました