岐阜県の美濃市清掃センターに勤務する40代の男性職員が、職場で複数の同僚に殴るなどの暴行や「首にしてやる」などの暴言を繰り返していたことが27日、関係者への取材で分かった。市は加害職員のパワーハラスメントを把握し、つねる暴力や暴言を確認。28日に懲罰委員会を開き、加害職員を懲戒処分にする方針。
関係者によると、被害者の一人は今年4月26日、頭を2回殴られた。6月20日に左太ももをつねられ、あざが残った。別の被害者は6月2日、尻を蹴られた。
いずれも被害者が4月中旬以降、メモや写真で記録を残していた。パワハラは7年ほど前から繰り返されていたといい、休み時間にのこぎりを投げつけられたとの記述や、昨年2月4日には「障害者にはあれぐらいやらないかん。体で覚えさせるしかない」と暴力を正当化するような音声もあった。
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/330224
今回のパワハラは市が委託した外部の相談窓口への報告によって発覚しました。外部の相談窓口とは社内での相談窓口の設置が難しい場合などに弁護士や法務省などの相談受付を利用することです。社内での相談窓口では客観的な判断に懸念がある場合にも外部の相談窓口を利用することもあるようです。現在では中小企業にも相談窓口の設置が義務付けられています。
こちらで紹介されている外部相談窓口は会社が案内する相談窓口としてではなく、個人としても利用することが出来ます。
40代の男性職員のパワハラは7年も前から続いていたらしく、被害に遭った同僚職員らはさぞかし辛い日々を送っていいたことでしょう。昔なら上司に相談してもまともに取り合ってもらえなかったことも多かったようですが、ここ数年パワハラに対する法的な整備もなされ、会社側もしっかりと対応しなければ罰則を受ける場合もあり相談からの発覚が増えてきているようです。
しかし、40代の男性職員は上司でもないにも関わらず、どうして同僚職員に暴言や暴行を働くようになったのでしょうか。おそらくは彼が年齢的に同僚の中でも先輩にあたる立場であったのではないかと思われます。職場の中で古参の者はそれだけで自分が仕事を長くやっていていろんな事も知っているので自分が偉いと思っている人もいるようです。だからといって職場の同僚を見下したり、さらには誰かを叩いたり暴言を浴びせて良いはずがありません。
加害者の男性には減給10分の1(5カ月)の懲戒処分となる予定ですが、今後彼が心を入れ替えて同僚に対する態度を簡単に変えられるものでしょうか。組織の上司にはその後の彼の動向を注視して頂きたいと思います。
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