自分は総店長歴25年の間、そのすべての職場で求人の際には面接を行ってきました
そして10数年前から職場の人手不足というものを感じていました
まず求人広告に掲載しても10数年前より以前には1回の求人で5人程度は応募があり面接、そしてその中から1人を選ぶといった環境でした
しかし、ここ最近は求人を掲載しても1ヶ月わたり応募の電話が1件から2件
さらに年齢や勤務条件などの相違から面接に至るのは1~2ヶ月に1人もしくは2人
会社側としては多少こちらの希望と合わない場合でもほぼ即採用
選ぶ余裕もありません
そのために職場では過去に比べて人間関係も複雑化、悩みも多様化しています
職場の年齢層の多様化による人間関係の問題
過去、ホテルの客室清掃パートと言えば40代以降の女性がほとんどでした
ホテル問わず清掃パートと言えば女性従業員が多かったように思います
しかし10数年前から男性、しかも20代30代の男性が増え始め今では男女比がほぼ半数
年齢層は20代~60代と幅広くなっています
そのため、仕事に対する価値観の違いや会話の内容が噛み合わないなど意思疎通がスムーズに行かなくなっているようです
さらに、以前はほとんど女性しかいなかった職場に男性が増えてきたことによりセクハラなどの報告も発生するようになりました
もちろん、それ以前の女性しかいなかった環境でも人間関係でのトラブルはありましたが、現在はその内容はより多様化していると言えます
選べない状況での採用による弊害
先程の述べましたが、現在求人広告を出しても応募はもちろん問い合わせの電話やメールさえもほとんど期待出来ません
そのため面接までたどり着けば、その人となりによほどの問題がなければ即採用
こちらが選べるという状況ではありません
そういった採用状況が問題であれば、希望に叶う人材が応募してくるまで待てば良いのではないかという意見もありそうですが、人員が確保出来ない状況を続けていると管理者はもちろん他の従業員も何らかの負担を強いられることになります
それが今働いてくれている従業員の不満に繋がる懸念を避けて、選べない状況のい中よほどの事がない限り即採用となるわけです
選べない状況での採用というのは数名の応募者から選んでいた時と比べ、人材の質はやはり落ちてしまいます
これは自分の今までの経験上であり個人差はありますが、一般的には清掃については女性でいかも高年齢の方の方が仕事が丁寧なことが多いですし、逆にフロントにおいてはコンピュータの操作や問題解決力は男性の方は上回っている場合が多いです
これらは経験上の一般的な話しですが、採用時にはそういった点も考慮します
ですが、それらにそぐわない応募があっても人材確保のために採用するといった状況となっています
そのため、従業員同士でお互いの業務の質や量の違いからトラブルになることが以前より多くなっていると感じています
各従業員の能力を把握、評価していくことで環境を維持する
前半部分で書いた性別や年齢層の多様化による問題については、残念ながら管理者に出る幕はないと言っても過言ではありません
もちらんミーティングや飲み会でのコミュニケーションで改善されることもあるかもしれませんが、若い世代はそれらを望んでいません
彼らの考え方に見合った職場環境を設定していくことでトラブルを未然に防ぐよう対処するのみです
従業員同士でお互いの業務の質や量の違いからトラブルについても、能力差はこちらが努力して教育指導しても思うようには改善されなず、多くの場合は徒労に終わります
よほどの向上心や会社へ貢献したいとの気持ちがなければその人の能力向上はありえないと思って下さい
その分、仕事の質が十分満足出来るレベルにいる従業員には昇給や賞与などで報いてあげるしかありません
会社が運営を維持するために、人材は不可欠です
そういった会社への貢献度に値する見返りを与えられないのであれば、そういった大事な従業員辞めていき運営を支える人材は全ていなくなる覚悟をしておくべきだと考えます
コメント